ケースのはなし②運搬時のアイテム

楽器の運搬はアコーディオニストたちにとって避けられないことですが、これは一度経験された方ならおわかりであろう大変な重労働になります。

運搬時は、リュック型ソフトケースに入れて背負うスタイルが王道ですが、大型の楽器や重量のある楽器の場合、ずっと背負って歩くのはちょっとキツいなぁ・・・という方も多くいらっしゃると思います。今回は、運搬の際によく使われるアイテムの紹介をしていきたいと思います。

  

アコーディオン運搬時よく使うアイテム

・ソフトケース
・キャリーカート
・スーツケース
・雨よけのレインカバー

   

ソフトケース

これは運搬する際には一番よく使われるケースですね。軽くて出し入れしやすいです。

▶正面から入れる方法

  

アコーディオンストラップは、機種によって金具が当たってボディが傷ついてしまう恐れもありますので、鍵盤の前ではなく鍵盤のうしろ側(普段弾くときの位置)にしたまま入れる方もいらっしゃいます。

あとはボディに大きな布を被せてからストラップを鍵盤の上に持ってくる方法も、ボディを傷つけるのを防ぐ方法のひとつです。

上記の入れ方は少々広いスぺースが必要なので、別の方法もご紹介します。

  

▶横から入れる方法

これは、演奏するときの楽器の向きそのままでケースに入れられる方法です。

蛇腹どめ(ベローストラップ)がついていないアコーディオンは横向きで入れるのが少々難しいのでご注意ください。ケースに入れる時に蛇腹が開きやすいです。

注意しておかないと、ベースボタンをソフトケースのファスナーなどにひっかけてしまいボタンが外れてしまう方もいらっしゃいます。不安な場合は正面から入れることをオススメします。大型のボタンアコーディオンなどは重量がかなりありますので、正面から入れる方が安心かもしれません。

  

キャリーカート

これもよく見られるアコ用品ですね。キャンプや登山グッズのお店で売っています。できれば車輪が大きめの方がオススメです。少しでも振動が楽器に伝わりづらいのと、駅などの凹凸が多い場所でも転倒しないためです。 

ソフトケースにアコを入れて、キャリーカートに載せるパターンが多いですが、上からの衝撃から楽器を守るためにハードケースに入れてキャリーで運ぶ方もいらっしゃいます。

  

  

こんな感じで、キャリーカートに付属のゴム紐をアコーディオンのソフトケースに巻き付けます。

  

スーツケース

私は最近これを愛用しています。メリットは車輪が4つ付いているので平坦な道ならば腕に負担をかけずに転がせるところ。個人的に気に入っているポイントは、ハードケースでなくセミハードなので割れにくいところです。また、中央から真っ二つに分かれて開くタイプでないので比較的楽器の出し入れがしやすいです。

KOTTNiというメーカー。カラーはオール黒と、黒字に赤ラインの2種。90Lで37鍵盤アコが丁度入ります。100Lだとかなり余裕で41鍵盤大型アコが入りました。90Lの方はドンキホーテで9000円代だった気がします。

↑中身が飛び出さないようにベルトが2本付います。ココもなかなか良いポイントです。

  

雨よけのレインカバー

晴れの日でも大変ですが、雨の日はさらにツラい・・😢アコーディオンが雨で濡れないよう、防水カバーはひとつ持っておきたいアイテムです。

こちらもキャンプや登山グッズのお店で売ってます。登山リュック等が濡れないようカバーするレインカバーです。45~60Lサイズで37鍵が入ります。41鍵以上の場合、一応入るのですが70L~の方が余裕をもって包めると思います。

  

   

今回は、運搬時によく使うアイテムについて解説しました。

お持ちの楽器の大きさ、重さ、ご自身の体力面などを考慮して、少しでも負担の少ないものを選んでみてください。 

参考になれば幸いです。

  

  

ケースのはなし 番外編 

イタリアに行った際に立ち寄ったアコーディオン用品店。こちらはソフトケースだけでなく、ベルトやボタンの小売り、さらにはグリル網の測り売りまでしておりました!素敵すぎる・・・。

ソフトケースも、日本で見るよりたくさんの種類のものが売っていました。

3枚目は、アコーディオンを2つに分解して入れるためのソフトケースです!

大型のアコーディオンは大きさの都合上、あるいは破損の危険を減らすために飛行機内に持ち込めるように分解して運ぶ人が多いそうです。世界にはさまざまな形状の楽器ケースが販売されているんですね。国内のユーザーさんの手に届くよう、いつか輸入してみたいものです。