ストラップのはなし①種類とつけ方

    

アコーディオンを演奏する際に欠かせないパーツのひとつが、ストラップです。背バンド、肩ベルト、ベルトと書かれていたりもしますが、すべて同じものを指しています。

  

目次

  • ストラップは楽器の一部も同然
  • ストラップの種類
  • 左右の長さ
  • ストラップのつけ方
  • バックストラップ
  • 最後に

     

ストラップは楽器の一部も同然

何気なく楽器に装着されておりますが、アコーディオンはこのストラップがないと演奏ができません。ストラップで身体と楽器とを固定しないと、そもそも楽器を持ち上げることもできません。

また、ストラップの長さが適切でないと、蛇腹を動かすことや鍵盤・ボタンの操作しやすさが変わるので演奏力にかなり影響が出ます。

もはや楽器の一部と言っても過言ではないくらい重要なパーツのひとつなのです。
今回はそのストラップの着け方や種類などを解説していきます。

  

ストラップの種類

まず一般的に日本で売られているベルトの種類です。

左から、スタンダード、プロ用、幅広、34鍵用、バックストラップ、です。

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私は幅広と同じ大きさの、いちばんクッションが分厚いタイプを使っています。イタリアで一目ぼれして買ってきたものです。(日本でもこういうデザインのもの輸入できないかな~。)

  

左右の長さ

実は左右の長さは少し変えるのが一般的です。右手側の方を長くする方が安定するといわれています。

ボタン式の方で左右同じ長さですよという方もいますし、背負う形でなく横に回して着ける方もいらっしゃいます。あくまで一般的にとお考え下さい。

  

ベルトの着け方

上側 メーカーによってはベルト式ではなく、マジックテープタイプのものもあります。

下側  長さは違う場合は左右間違えて付けないよう注意してください。

 

バックストラップ

必須ではありませんが、左右のストラップをつなぐ形のバックストラップというのもあります。

  

大型機種向けの太いベルトの場合、バックストラップが標準装備されているものもあります。

※入荷時期によってバックストラップの形状が異なるそうです。

  

ボタン式アコーディオンの場合

ボタン式とピアノ鍵盤式だと、微妙に中心線が変わってきます。基本的にピアノ鍵盤式よりボタン式の方が右手側のスペースが狭いので)。
あとは大型でダブルチャンバー付きの機種だったりすると、かなりポッテリして分厚いので、これまた全然違う抱え心地なんですね。 

演奏するのに丁度良い中心線は厳密には決まっていません。機種ごとに安定する中心線は違ってくるのと、演奏者の体格や腕の長さ、肩幅なんかでも微妙に違ってくるので、演奏中にぐらぐらしないで蛇腹操作ができる位置を探していくしかありません。

     

自分にとって丁度良い中心線の探し方

手順としては、以下の3つのポイントに合わせて弾いてみて一番しっくりくる(蛇腹を押し引きしてもグラグラしない)長さを探してみてください。

①ピアノ鍵盤の根本(ボタンの場合は一番蛇腹側のボタン)
②ロゴが描いてあるライン
①②の間くらい

ロゴのラインより蛇腹側の方がしっくりくるという方もいるかも知れませんが、立ってアコーディオンを抱えてみるとグラ付き具合が分かりやすいです。蛇腹を思いっきり開いた時もきちんと左手のボタンが操作できる長さが理想的です。

    

最後に

アコーディオンは、抱えて演奏する楽器の中では大きいし重量があります。そのうえ、一度に色んな方向へ手や腕が動く楽器です。右手は上下に、蛇腹を動かす腕は左右に、そして左手は縦横無尽に・・・本当に大変なことをやっていますよね。

最初は、指の練習や曲の練習に気持ちがいきがちですが、ストラップをうまく調整することで、意外と操作がしやすくなったり、苦にならない手の角度が見つかったりします。

とかいう私も、最初はこの点に気づかず、購入時にセットしてもらったままの長さで弾いておりました。途中で自分の身体に合っていないことに気づき、長さを調節。色々と試して自分にとって丁度良い長さが見つかった時、操作性もアップしました。

ストラップの調整はとっても大事だと思います。人それぞれ体型や背の高さが違うので、色々な長さや材質のストラップを研究してみてください。

参考になれば幸いです

では、また!