蛇腹楽器のABC~間違えられやすい3種のちがい外観編

この写真の中には「アコーディオン」「バンドネオン」「コンサーティーナ」という3種類の蛇腹楽器が写っているのですが、どれがどの楽器か、わかりますか??

   

☝こうやって並べてみると違いがわかりやすいですね。左から「コンサーティーナ」「バンドネオン」「アコーディオン」です。大きさも全体的なフォルムもけっこう違うんですよ。

この大きく分けて3種類の蛇腹楽器、どうしても蛇腹のインパクトから、混同されて間違えられやすいのですが、それぞれ別の楽器なんです。
「蛇腹がついてるから全部アコーディオン」とか、「ボタンが付いてたらバンドネオン」とか、そういうざっくりとした分け方じゃないんですね~(^^ゞ
細かい特徴は色々あるのですが、まず今回はわかりやすい外観から違いを比較してみました。

   

目次

  • A:Accordion アコーディオン
  • B:Bandoneon バンドネオン
  • C:Concertina コンサーティーナ
  • 実際に見て触って比較してみる

  

A:Accordion アコーディオン

☝こちらの2台、右手の鍵盤部の形状が異なりますがどちらもアコーディオンです。側面ではなく前面に鍵盤やボタンが配置されています。(お客さんに鍵盤が全部見える状態)。音階は左右それぞれ独立しています。蛇腹を開くときれいな扇形になり、左右非対称です。つまり蛇腹を中心として左右に引っ張るのではなく、右手側はほぼ固定されており、蛇腹を動かす役目を担うのは左手側のみになります。

  

ちなみにこちらも

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こちらもアコーディオンに分類されます。

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アコーディオンは写真以外のメーカーもスペックも色んな種類があります。もっと知りたい方はこちらも是非ご覧下さい♪

  

B:Bandoneon バンドネオン

側面にボタンが付いており、全体的に四角いフォルムです。蛇腹を中心として左右に開きますが音階が左右それぞれ独立しています。左右のボタン配列の規則性は異なり、片側面のみで完結しています。

バンドネオンの運指についてなど詳しくはこちらからどうぞ。

  

C:Concertina コンサーティーナ

側面にボタンが付いており、側面の形状は六角形をしています(八角形やバンドネオンに似た形のものもあります)。蛇腹を中心に左右に開きますが、左右の音階は左右にわたって配列されています。左右のボタン配列の規則性は同じで、機種によってはそれに加えてアクシデンタルボタンが付いていたりします。左手側の方が音域が低く、右手側は左手側より高い音域になります。

コンサーティーナの運指についてなど詳しくはこちらからどうぞ。

  

実際に見て触って比較してみる

蛇腹楽器の違いがここまでわかったら、実際に弾いてみたくなりますよね?ね?(^-^ 

なんと、私が働いております御茶ノ水のアコーディオン専門店「谷口楽器4階フリーリード売場」では、この3種類の蛇腹楽器すべて試奏ができます【PR】笑
ワンフロアに全ての蛇腹楽器を取り揃えている楽器店はなかなかございませんので、東京にお越しの際は是非、お気軽にご来店くださいませ!

では、また!