コンサーティーナってどんな楽器?

目次

  1. コンサーティーナとは
  2. 運指のちがいについて
  3. アングロコンサーティーナ(ダイアトニック式)
  4. イングリッシュコンサーティーナ(クロマチック式)
  5. 日本で購入できるコンサーティーナ

  

コンサーティーナとは

1829年にイングランドの科学者チャールズ・ホイートストン(Charles Wheatstone)によって発明された蛇腹楽器です。アコーディオンも1829年に発明されたという説があります。

日本ではまだまだ知名度が低く名称も定まっていませんが、小型で蛇腹のついた一風変わったフォルムが目を惹く、可愛らしい楽器です。

蛇腹楽器の中では最も小型で軽量ですが、メロディや和音伴奏も弾けるなど演奏性能は高いです。通常は座って演奏しますが、立奏や歩奏も可能で室内でも野外でも使えます。

蛇腹楽器の3兄弟。上からアコーディオンバンドネオンコンサーティーナ
コンサーティーナは一番小さくて、素朴でシンプルな音色の楽器です。

  

運指のちがいについて

コンサーティーナを含め、蛇腹楽器には押引異音押引同音のものが存在します。ディアトニック式のアングロコンサーティーナ、クロマチック式のイングリッシュコンサーティーナなどボタン配列も様々な種類があります。なお、上記のホイートストンが発明したコンサーティーナは、押引同音のイングリッシュコンサーティーナです。
※ディアトニック(Diatonic)は“ダイアトニック”と表記する場合もあります。

  

アングロコンサーティーナ(ダイアトニック式)

コンサーティーナの中で最も普及している「アングロコンサーティーナ」は習得が比較的容易で、気軽に始められます。C/G調の二列ボタン(20ボタンタイプ)が基本となり、ボタン数が増えていくと足りない音を補うことができます。押引異音のため、切り返しによって音が切れやすく軽快さを出したいダンス音楽などに有利です。

アイルランドのダンス音楽(いわゆるアイリッシュ)では30ボタンタイプが主流です。世界的に製造販売されるコンサーティーナも30ボタンの方が主流のようで、色々なメーカーのコンサーティーナが欲しいとお考えの方は30ボタンから習得すると、他社メーカーのコンサーティーナでも同じ運指が適用できるでしょう。

最もボタンが多い40ボタンタイプでは、変え指のボタンを多く含むため、和音の運指の選択肢が増えます。独奏をしたい方、ポップスで少し難解な曲を演奏したいという方にオススメです。

  

イングリッシュコンサーティーナ(クロマチック式)

一方、クロマチック式はオクターブ全ての音(12音)を出せますが、蛇腹の押し引きで同音が出る特性上、軽快な演奏よりヴァイオリンのように単旋律をなめらかに奏でたいという方はこちらがオススメです。重音奏法などを効果的に用いるとより魅力的な演奏が楽しめます。

  

日本で購入できるコンサーティーナ

フリーリード楽器専門店「谷口楽器」で取り扱っているコンサーティーナはイタリア産の【BASTARI(バスタリ)】になります。お求めやすい価格帯ながら頑丈で鳴りが良いので、コンサーティーナの入門にも最適なラインアップです。谷口楽器で購入した商品については全てアフターサービスが付いていますので、万が一の故障や修理のサービスも受けられて安心です。

コンサーティーナの種類

谷口楽器では色々な機種を弾き比べすることが出来ますので、是非お気軽にご来店ください♪