目次
- スイッチ使い分けの面白さ
- ミュゼット曲でスイッチを使ってみよう!
- ベース(左手側)のスイッチ
- アコーディオンの音色 長所短所
スイッチ使い分けの面白さ
スイッチの切り替えはアコーディオンを始めたばかりの時は少し難しい操作かと思います。アコーディオンのスイッチは鍵盤側についているので、構えた状態では角度的に目視確認が難しいのです。(胸当て側にスイッチが付いている機種もありますが、やはり位置の確認は必要な準備です。)
特に曲中にスイッチを切り替えることは少し難しいので、正しいスイッチをどのタイミングで押すかの練習は、運指や曲の練習と共にする必要があります。
ミュゼット曲でスイッチを使ってみよう!
アコーディオンを演奏する者が一度は必ず通るであろう道、そのひとつが「ミュゼット」というワルツ音楽です。ミュゼットは、1曲が3部構成になっているので、最初をMM、中間部(トリオ)をMLなどと使い分けると効果的です。
まずは曲の切れ目でスイッチを替えてみることに挑戦してみてください。楽譜にスイッチの指定がある場合は是非、その通りに従って演奏してみてください。
ベース(左手側)のスイッチ
中型~大型機種には、左手ベース部にもスイッチが付いています。
ベースの方のスイッチは意味があるのか?といいますと、正直右手側に比べてしょっちゅう替えることはないです。しかし、もちろん意味はあります。右手の音量とのバランスをとるためです。
右手が3枚同時にリードが鳴っている(音量大の)時も1枚(音量小)の時も、同じベース音量ではちょっと不釣り合いです。
あるいは、アコーディオンで伴奏をする際に、一緒に合わせる楽器によっては「アコのベースがうるさすぎる」という場面も出てきます。とはいえ、まったくベースを弾かないと、それはそれでなんだか変な感じがする・・・
そういう際は、左手のベーススイッチを変えてみるのもひとつの方法です。
アコーディオンの音色 長所短所
アコーディオンの魅力は、リードの「音の重なり」にあると思います。他にはない独特な音色は、その楽曲に彩りを与える効果があります。
しかしなががら、演奏する場面やバンド構成などによっては注意が必要です。倍音が多いため音がにごりやすく、他の楽器の音を邪魔してしまう恐れがあるからです。
自分のメロディーラインを際立たせたいのか?それとも伴奏に徹して、別の主旋律を目立たせるために脇役に徹するのか?はたまた、どちらも必要な楽曲なのか・・・
ソロ演奏ではあまり気になりませんが、アンサンブルにおいては意外と位置づけが難しい楽器でもあります。
アコーディオンは機種によって音色もスイッチの数も変わってきますから、「これじゃなきゃいけない」「こうしなくては間違い」というルールはありません。あくまでもその曲、その場面にあった最も美しい響きを追求することが楽器として大切なことなのだと思います。
そのためには、自分の音も周りの音もよく聴く必要があります。その場で色々な役柄に変身できるよう、まずは自分の楽器の音色や特徴をよく知っておくことが大事だと思います。
アコーディオンは、演奏において何役にでも変身できる、変幻自在な楽器です。
その特徴や機能について知っていけば、より面白い音楽表現が可能だと思います。
自分なりに「この響き良いな!」と思った音色スイッチを選択してみる面白さも、アコーディオンには備わっていますので、是非スイッチを有効活用してアコーディオンを楽しんでみてください。
では、また!